「…んっ…」
下半身に力を込めて溜まった白いどろどろとした液体を出そうとした。
中に溜め込まれたのは想像もしないくらい量だったのか僅かしか出なかった。
できてしまうのだろうか。
それより明日から彼にどう会えばいい?
鏡を見た。
いつもと同じ、無愛想な顔。
そうだ。
いつもどおりでいよう。
夢なんだ。
そう、全部、夢。
悪夢。
この白いものも全て。
次の日の朝、私はいつも通りに学校に行った。
クラスの中では私たちは他人。
そう、他人なんだ。
だけど。
「小谷さぁん」
顔を見上げるとそこには彼がいた。
いつもと変わらない笑顔。
よくよく考えてみれば彼も私と同じで一人でいることの方が多い。
だからクラスのみんなから見れば彼が私に話しかけてくるのは気に留めることでもなかった。
修二を、除いては。
「ね、ちょっと話があるのよ。来てくれる?」
「……」
優しい笑顔を浮かべたその顔の瞳の中には逆らえない恐怖が混じっていた。
その恐怖に勝てることなど当然できることもなく。
「う、ん…」
私は頷くしかなかった。
「ん…はっ…あっ…」
「そう…ゆっくりでいいから。ん…」
あの日、私が坂東さんたちに傷つけられた倉庫の中で私たちは体を繋げている。
彼が私の腰を支え、私は慣れない痛みに耐えながら腰を上下にゆっくりと動かしていた。
私の苦痛の表情を見て、彼は優しく微笑んでいる。
「ふふ…野ブタ、大好き…」
起き上がって彼は私の体を突き上げながら何度もそう囁く。
その囁きは怖くもあり、また甘くもあった。
「また、中に出すっちゃ…」
「やっ…それは…」
私は彼の胸を押した。
その瞬間、彼の表情が冷たく変わる。
「守って欲しいんでしょ?」
「…っ…」
「野ブタの全て、俺のものなんだから」
ね、と彼が冷たい笑顔で言った瞬間、また体の中をどろどろとしたものが溢れた。
ああ、そうか。
あのとき、坂東さんたちが怯えた表情で私を傷つけていたのは…。
そういうことだったんだ。
そんなに求められるほどの価値は私にはないのに。
だけど、あなたがあなたを保つ方法がそれしかないというのなら。
私はあなたのものになる―