「野ブタってバカ」
それが行為が終わった後に彰が言った一言だった。
強引な関係になってからもう一ヶ月経った。
私は事実を知っていて彼とはこんな関係になっている。
実際、誰かに守って欲しかったのは事実だったのかもしれない。
ただ、彰とは。
もっとちゃんとしたきっかけでこんな関係になりたかった。
彼もきっと同じ気持ちだろう…と信じてはいる。
「俺よりバカ」
私は頷くことしかできなかった。
そうして彼はゆっくりとまた私の体の中へと侵入してきた。
「あ…」
「ねぇ」
背後からだったから耳元で彼の吐息が掛かって、少しだけ寒気を感じた。
挿入するなりいきなり激しく擦られる。
「あ…っ…」
「なんで、野ブタはこんなに…」
「ああ…あっ…!」
「優しいの」
「ち、がう…あっ…う…あ…っ!」
「優しいよ。だってこんなに気持ち良い…」
「やさ、しいのは…あき、ら…あっ…」
「違うよ。俺は…弱虫、ただの」
「ちがっ…あっ…ああ…」
「野ブタの優しさに甘えてる」
「違う…わた、しの方が…っ…あっ…!」
「野ブタは優しい、俺はそれに甘えてる」
「あっ…っ…」
「だって」
「…っ…!」
どくり、どくり、と中が温かくなる。
下腹部に重みを感じた。
「優しいから中に出させてくれる」
「……あっ…」
「ねぇ、優しい子豚さん」
「……な、に…」
「もう一度、食べさせて」
そう笑って残酷なことを言う彼の微笑みはとても優しいものだった―