「一ヶ月ですね」

医者から告げられた言葉は残酷に聞こえなかった。
不思議と心にすとん、と受け止められた。

診察室を出た後、私は自分の腹を優しく撫でた。

「これで、いいんだ」

ただ一言呟いて、歩き出した。





「野ブタ」
いつも通りに倉庫に彼女を連れ込んで行為をしようとした。
しかし、やんわりと。
差し伸べた手を避けられた。

「どうし、て」
「……ごめん」

彼女が今頃になって自分を拒否するというのか。
もう自分のものだと認めてくれていたものだと思っていたのに!

結局、彼女は彼のことが好きなのか?

そう思い込んだら強引にでも彼女をマットの上に押し倒した。

容赦なく自分を中に注ぎ込んで刻んでしまえばいい。

そうすれば嫌でも彼女は俺のものになることしか選択はない。

それが間違いだとしても。

俺は彼女を手に入れたい。

「だ、め…!駄目だよ、彰…」
「どうして?」

俺の声に彼女の肩がぶるりと震えた。
その怯える姿さえ俺は歓喜を感じる。

「今頃になって俺を拒否するの?」

俺の言葉に野ブタの目が見開いた。

すると同時に俺の頬に痛みが来た。

「………」

野ブタが俺の頬を叩いたことに気づくのには数秒掛かった。

ああ、今度こそ拒否されたのか。

自分の心が冷めていく。

そう思ったら彼女の服の中に手を入れた。

しかし、腹部に触れると違和感があった。


どくん、どくん、と。


鼓動が。

重なり合う鼓動が聞こえてくる。


「野、ブタ…?」

「ごめん…彰…」



「私、できてしまったの」