01.大きな傷跡を君にあげよう
僕はまた罪を犯しました。
だけど僕はその罪を犯したことは後悔していません。
彼女をずっと僕だけのものにしたかったから。
僕は新しい生き道を見つけたんです。
やっと自分らしく生きられる道を。
代わりに彼女には大きな傷を残してしまったけれど。
その傷も愛しいものに変えていけばいいのだから。
02.生きる意味を僕はまだ知らない
全て終えた後、きっと僕は死ぬだろう。
また新しい罪を彼に植え込んで、僕は地獄から笑って見続けるのだろう。
自分には失うものなんて何もない。
だから奪われた立場から奪う立場へと変わることなんて簡単だ。
だからそのときはまだ知るはずもなかった。
一人の女性との出会いが自分に生きる意味を与えることなんて。
03.それはとても悲しい嘘だった
本当は狂うほど好きでしょうがなかった。
だけど僕は近いうちに死ぬから。
だから忘れて欲しかった。
(本当は忘れて欲しくないくせに)
(死んでも彼女の心を縛り付けたいくせに)
「……さようなら」
(今すぐにでも閉じ込めたいくせに)
04.この手は何の為にあるの?
優しさを与えるための手は凶器となって彼女を傷つけた。
彼が彼女を護るというなら、自分に残るのは彼女を傷つけることしかなかった。
(だって彼女だけは譲れないから)
(あなたには贅沢な程、大切なものがあるでしょう?)
05.ゆっくりと墜ちていくのは
「…なる、せさん…」
「もう限界ですか?」
「…も、う…やめ、てください…」
「困りましたね。こちらの方はやめて欲しくないと言っているのですが」
「…っ…」
「しおりさんも大人なんですから。…だから、まだ寝るには早いんですよ?」
「…あっ…」
「お楽しみはこれからですよ」